kitispace 固定概念にとらわれない居心地の良い空間の作り方

不動産と建築に携わるインテリアコーディネーターの考え方を綴ります

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リノベーション済み物件を買うことの危険

 

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おはようございます。少し今日は暑さが控えめ?でしょうか。

実は最近ツイッターのプロフィールを書き換えました。ブログのほうでもしっかりとプロフィールを書いていけたらいいなと思っているものの、まずは更新もしていきたいなと思っていますので、今後ともよろしくお願いいたします。そのプロフィールに、“近くて遠い建築と不動産と居心地を繋ごうと奮闘中”って書いたら意味が分からんといわれてしまったので、書いていきたいな、と。

なんか、もったいないなと感じることが多いんです。建築と不動産って近そうで遠いんです。自分の中でもまだ、きちんと消化できていないんですがそこが、うまくつながって、お互いに専門性をつなげていくことができれば、居心地のいい、素敵な空間、住環境が増えるのになーと思う、ってことです。

 

私は普段、注文住宅戸建新築、マンションリノベーション、不動産屋さんの物件のマンションリノベーションに携わることが多いのですが、今日はその中の不動産屋さんの物件について、書いていけたらなと思いました。

(ちょっと挑戦的なタイトルですみません)

 

 私は、仕事をいただく側なので、そんなこと言うのは、ちょっとあれなんですが、中にいる人ならではの感じていることをちょっと書き留めます。

例えばこういうことです。6畳の部屋があると売れるんだよーうけがいいんだよーっていうやつです。そのために謎の配置や使いにくそうなおうちができていることがあります。これは買う側の方にも気を付けていただきたいのですが、きれいに美しく暮らせるかは、部屋の数字上の広さではないと思います。

うちの4畳半は、普段物がないからとっても広いです。

kitispace.hatenablog.com

例えば四畳半あればお気に入りのベッドとデスクをおいてとってもかわいく、広く過ごせるはずなんです。

 

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外国っぽくてかっこいいーっていうお部屋は、見えたいものだけが見えているという状態です。それ以外のものはうまく隠す、片付ける仕組みがある、空間です。

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でも、買う側が、数字の広さでみてしまうので、畳数で不動産屋さんも売り物を作ってしまうのです。そして、クローゼットは部屋の広さに入れられないので、収納は作られず、片付く仕組みもイメージされず、なんか、家具を置いて、収納も置いて、ごちゃごちゃのお部屋になっちゃいそうだなーってなってることが、あります。

どんなお部屋でもうまく暮らせる人もいるけど、謎のデコボコとか、無理矢理が見えると美しくないですよね。

部屋の面積について、どれだけ知ってる?意外と知らないお部屋の面積|不動産コラムサイト【いえらぶコラム】

 

でも、最近は、暮らしをイメージした、ストーリーのあるリノベーション済み物件も、もちろんたくさんあります。そういうのは、プロが心を込めて考えているし、自分でリノベーションするよりお値打ち感もあると思うのですごくおすすめ。

わたしも、そういう住まいがあるってことを、お伝えしたくてプランを作るのがとても好きな作業です。

あっさり不動産神話により、変更になって心一瞬折れてしまうこともあるのですが、今後信頼を得られたら、という思いで少しずつ自分の想いを詰めてます。気持ちのいいを体感してもらえる空間を提案したいので。

 

実際、ほんと、残念なことですが、リノベーション済みのすべてが新品の空間をご購入されたにもかかわらず、それをフルリノベーションする、というパターンが、実は結構あります。私のお仕事でいうとオーダーリノベーションしていただく方の、3割くらいは意外と、そうなのかも。

これは、負の悪循環です。工事代金が上乗せされた物を購入しなくてはならないし、なので物件にお金がかかってリノベーションは部分リノベーションになって理想の空間にしきれない場合も多いし、廃棄物もすごい量だし、近隣の方にとっては工事が立て続けだし。もちろん、その空間を心を込めて考えた人もいるし、作った人もいるし。

古い物件を楽しい空間に生まれ変わらせる補助金みたいなの、したらいいのにね。ぜひ、ポテンシャルのある物件をご紹介するのが得意な不動産屋さん、と、過ごし方に合わせた空間を考える建築の人、に出会って、暮らしを豊かにしていくようなリノベーションを。

 

と、まぁ、こういう違和感が、結構あるので、そのあたりを、たまに赤裸々気味に書いていけたらいいなと思います。読んでいただけたら嬉しいです。感想、コメント、こちらの記事やツイッターでお待ちしています。

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